屋外で越冬したメダカたちが春を迎える準備をしていく連載記事の2回目です。
1回目は水温が上がってきたら給餌を始めるという記事でしたが、その後の数日は寒の戻りで気温が下がったこともあり、10日間で給餌できたのは5日だけでした。
今週からは一段と春らしくなるということで、3月中には完全に準備を終わらせて産卵に向けた飼育環境を整えることを目標にしようと思います。
で、その目標に向けた第二回目なのですが、今回は春~秋までのメダカの飼育環境を準備します。
昨年秋までメダカが泳いでいた容器です。右側は少し手を入れてしまっているので、今回は左側の容器の中身を捨てていきます。
メダカが入っていたのは昨年秋までなので、昨年秋のメダカを取り除いた段階で空にしてしまってもよかったのですが、少しだけ考えることがあってそのまま一冬放置してみました。今回はその答え合わせも兼ねています。
中に入っている植物を取り出してみます。まずは水面に浮く植物から。
これはオオサンショウモ(サルビニア・モレスタ)です。
冬場は分厚い氷が張ることもあったので水面に浮く植物はやはり越冬できないようです。
ただしオオサンショウモはシダ類で胞子の状態で越冬するとのことなので、葉が枯れ溶けても暖かくなれば新芽が出るのではないかという僅かな期待を持っています。
これはアマゾンフロッグビットです。これもダメですね、枯れ溶けてます。
名前にアマゾンが付くんですもの、きっと熱帯地方が原産でしょうから仕方がないですね。
続いて沈下性の植物です。
ウィローモスです。
汚れが付いているので枯れているようにも見えますが生きてます。苔類は本当に丈夫だよね。
オーストラリアンクローバーです。アオミドロが絡み付いてヒョロヒョロですがしっかり生きてます。
これの水草は名前の通りオーストラリア原産で熱帯原産ではありませんから寒さにも強いようで、氷が張るような真冬でも水の底に沈めて凍らないようにすれば越冬可能なようです。
ウォーターマッシュルーム(ウォーターコイン)です。
北米原産で日本でも既に野生化している植物なので寒さにも強いようです。これも完全に沈水している状態であれば氷が張っても越冬可能なようです。
というわけで、屋外での水草ごとの越冬の可否を知りたかったのであえて一冬越させてみました。水面に浮く草で越冬できたのはアオウキクサくらいでしょうか。
枯れ溶けたオオサンショウモやアマフロは捨てたりせずに別の容器に入れて保管しておきます。こんなもん保管してどうするのかといいますと。
画像には写りませんが、この中にはミジンコなどの微生物がワラワラと生息しているんですよ。じっと見てると鳥肌が立つくらいウジャウジャいます。ボウフラもたくさん泳いでいます。
せっかくたくさんの微生物が湧いているんですから、これを捨てずに上手いこと保存すればミジンコ培養ができるんじゃないかと思った次第ですが、これはまた別の話として後日記事に出来ればいいなと考えてます。
水草を取り除いた後に水を捨ててから底床として入れていた赤玉土を濯いでみたところバスクリンのような色に!臭いも凄くて鼻にツンときます。
昨年春~秋まで大量のメダカを飼育していた容器の底はこんな感じだったわけですよ。これはだめな水だよねぇ。
もしも生体が入っている状態で底床をかき回していたらと思うとゾッとします。良い勉強になりました。
今回は空いた容器に底床を入れて水を作り、越冬したメダカを移して春~秋の飼育をするわけですが、それはまた次回以降に。
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