ステルバイの繁殖が一段落してから暫くはアクアリウム熱も一段落していたのですが、その間にキョーリンから新商品が出ていたようです。自称餌マニアとしては見逃せません。
というわけで購入してみました。
クレストフリークシリーズ
クレストフリークシリーズはキョーリンの熱帯魚餌「ひかりクレスト」の上位版の位置づけでしょうか、メーカーによれば「熱帯魚の食性や飼育環境をより深く追求した熱帯魚フード」なんだそうです。
アロワナ用の「レッドパル」とポリプなど大型肉食魚用の「ボトムズ」は以前から販売されていましたが今年になってコリドラス用の「コリビッツ」、グッピーやカラシンなど小型魚用の「バイオビッツ」、キンペコなど雑食性プレコ用の「ペコルテ」、ベタ用の「ベタ」がラインナップに加わったみたいです。
クレストフリーク コリビッツ
で、今回購入したのはコリドラス用のコリビッツ。
成分などはご覧の通り。
細かい説明や従来品である「ひかりクレストコリドラス」との違いはメーカーサイトで見れますのでここでは割愛致します。
実際の粒のサイズはこんな感じ。コリビッツの大きな特徴は粒状であること。
いままでだとコリドラス専用と銘打った餌の多くはタブレット形状のものでした。どういう経緯でタブレット状が適切だとなったのかはわかりませんが、私個人的にはタブレットは糞食らえ!という思想信条でして、かねてからコリドラスには粒餌を!と訴えてきました。
そういうこともあり、観賞魚飼料の最大手であるキョーリンがコリドラス向けに粒餌を販売してくれるというのは願ったり叶ったりなわけですよ。
与えてみた感想
実際に与えてみました。最初に感じたのは沈みにくいということ。
小さな粒状なのでどうしても沈まずに水面に浮いたまま散らばってしまいます。指先でつまんで水面に投げつけるようにしても1割くらいは浮いている感じでしょうか。
沈下速度もゆっくりで、水流が強い水槽では流れに乗って散らばっていきます。
我が家のようにカラシンなどの混泳魚が少数泳いでいる水槽では小型魚にも行き渡るのでデメリットにはなりませんが、上中層を泳ぐ混泳魚がたくさんいる環境だと沈みきる前に食べられてしまうかも。
またコリドラス単独で飼っていて餌場となるスペースを決めているような水槽環境でも狙った場所に餌を落とすのに苦労するかもしれません。
いずれにせよコリドラスに粒餌を与えるのが初めてという場合は与え方を工夫する必要があります。
某所のレビューでその辺りへの文句を拝見しましたが、工夫とかアレンジができない人・苦手な人は手を出しちゃいかんです。つか変化に対応できない人は魚や生き物を飼っちゃいかん。
食いつきはいいです。何の問題もありません。餌によっては慣れるまで食いつきが悪いなんてこともありますが、コリビッツは特にそういうこともなく初日から食べてくれました。
「嗜好性が高い」という売り文句も頷けます。
コリビッツとほかの餌との形状比較
いままで我が家で愛用してきたほかの餌との比較をしてみます。
グロウD
まずは最近のメインの餌、どじょう養殖研究所のグロウDとの比較です。
左がグロウD、右がコリビッツです。
粒の大きさはグロウDの方数倍大きいです。そのため沈下性や沈下速度はグロウDのほうが優れています。
グロウは底に落ちてコリドラスがモフモフすると簡単に崩れますので、実際に魚が食べる段階では粒のサイズは気になりません。
当ブログにおけるグロウのレビューはこちら
メディコリドラス
続いてはニチドウのメディコリドラスです。
左がメディコリドラス。
メディコリドラスは赤虫を連想させる棒状に成形されていますが、実際に魚の口に入るとかなり細かい粒にばらけます。沈下性や沈下速度はグロウDとの比較と同じです。
テトラプランクトン
左がテトラプランクトンです。
テトラプランクトンの方は粒のサイズがばらばらなので単純に比較は出来ませんが、プランクトンの1番大きな粒のサイズとコリビッツの粒の大きさが同じくらいでしょうか。
沈下性も同じくらい。
そもそもテトラプランクトンを与えるときは別容器で飼育水と攪拌してスポイトで与えています。コリビッツも同じような与え方がベストなのかもしれません。
感想
まだ購入から数日しか経っていないので感想も糞も無いのですが、前述したようにコリドラス用の粒餌が発売されたということに意義があるんじゃ無いかと思います。
コリビッツを多くの人が試してユーザーの支持が得られれば、ほかのメーカーもコリドラス=タブレットの思考からから脱却してくれるかもしれません。
メーカーの紹介ページに於いて以下の記載をしてくれたこともありがたいです。
コリドラスは大食漢で、水槽内では満足に食べられずに栄養不足で痩せやすい傾向があります。
https://www.kyorin-net.co.jp/tropical/tr31.html
コリドラスは本当によく食べます。にもかかわらず「水槽の掃除屋さん」とか「残り餌を食べてくれます」なんて紹介のされ方をすることが多く、「残り餌を食べるならほかの魚用に餌を与えていればコリドラス用に餌を与える必要が無い」という解釈もされかねません。
コリドラスはよく食べます。なので十分な餌を与えてあげる必要があります。特に繁殖を目指しているなら栄養価の高い餌をふんだんに与える必要があります。
そういったことも考慮して作られた餌が販売されることはとてもありがたいです。
一つだけ不満を言わせてもらえるならお値段でしょうか。今回は20グラム入りのパッケージを買いましたが、それでも500円以上しました。75グラムのパッケージだと1500円位だったでしょうか。
我が家のようにコリドラスメインで繁殖もさせているような環境だと餌の量も結構な消費になりますので、このコスパだとメインの餌としては採用しにくいです。
もう少しお安くなるといいのですが。
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