メダカの卵が届いてから

2019/05/05 加筆・修正
2018/05/26 加筆・修正

私の出品するメダカの卵をご購入頂いた方向けの説明記事ですが、誰から買おうと何処から入手しようとメダカの卵であることに変わりはありませんのでEverybody’s welcome

大雑把な人間なので他に説明しているサイトさんなどと比べると乱暴な部分もあるかと思いますが、我が家流の方法ということでご理解を。

ある程度の大きさまでは室内(屋内)で育てて、それ以降は屋外で育てることを前提に説明します。

(iPhone・スマホ・タブレットで閲覧の場合はPC表示にしていただいた方が読みやすいかもしれません)

用意するもの

孵化までの保存容器


我が家ではご覧のような手の平サイズのプラスチック容器を使っています。卵50個くらいまでならこの容器で維持しちゃいます。

ジャムなどが入っていた空き瓶でもいいですしお総菜が入っていたパックなんかでも大丈夫です。

開口部が大きい方がよろしいです。深さは重要ではありません。深さがありすぎると後述する稚魚を掬う作業がし難くなりますので浅いお皿のような容器がベストです。

卵の数が10~20個くらいなら小さなサイズの容器で十分です。卵の数が多い場合は容器のサイズを大きくするのではなく容器の数を増やして対応します。

稚魚を育てる容器


100円ショップで売っているフードコンテナーやタッパーが便利です。容量は多ければ多いほどいいので上限はありません。下限は1リットルくらいでしょうか。
孵って間もない頃だけに期間を限定すればもっと少ない水量でも大丈夫ですが、水量が少なくなるほど水が汚れやすくなります。

インテリアとして見映えを気にするのであれば昔ながらのガラス金魚鉢のようなものでもいいですし、アクアメーカーから販売されているメダカ容器でも大丈夫ですが、数は最低でも2個、できれば3個あるといいです。
なので安いビニールやプラスチックの容器の方が2つ3つと気軽に揃えられます。

複数用意する理由は後述します。

お届けした内容物

孵化飼育セットをご購入いただいた方には以下の内容物をお送りさせていただいております。

  • メダカの卵
  • メチレンブルー(少量)
  • 青水(少量)
  • 水草(種類や数はその時によって異なります)
  • 稚魚用餌(試供品)

どれも少量ですが、メチレンブルーは孵化するまでに必要十分な量、稚魚用餌は10~20匹が市販のメダカ餌を食べられるくらいまで育てられる量をお入れしています。

水草は稚魚の育成に役立ちそうな種類・量です。観賞用途でお入れしている物ではありませんので乱雑な梱包であることはご勘弁ください。

(2018/05/23 現在は内容変更しています)

その他あると便利なもの

スポイト

ゴミ掃除や水換えに使ったり卵の移動に使ったりと1個あると何かと便利です。
我が家で愛用しているのはこれ。画像を引っ張るためにamazonとチャームを紹介していますが、ホームセンターなど実店舗でも売ってたりします。

大きめの容器の水換えにはゴムの部分が大きいスポイトが便利です。

卵の移動くらいなら書道セットに入っているようなビニールのスポイトで代用できないこともありません。


こういうものなら100均や文具店で安く購入できます。

スプーン

稚魚の移動に使います。
孵化間もない稚魚をスポイトで吸うと死んでしまったりもしますのでスプーンで掬ってあげるわけです。
コンビニやスーパーでプリンとかゼリーを買うと貰える小さなスプーンや、テイクアウトカレーやお弁当などに付いてくる大きめのスプーンなど、いくつかのサイズを揃えると便利です。

タコ焼きレードル」といってタコ焼きを作るときに生地を流し込むお玉も便利です。柄が垂直に付いているので水面の稚魚を掬いやすいです。アマゾンなど通販でも買えますが100均のキッチン用品コーナーでも見かけます。

カルキ抜き

水道水からカルキを除去するための物です。無ければ無いでなんとでもなりますが、魚を飼うなら持っていて困るものでもないので列記しておきます。
アクアメーカーから販売されている物はお高いので、100円ショップのペット用品コーナーで売っているもので十分です。

卵が孵化するまでの準備

容器に水を張ります

用意した容器に水道水を入れます。水道水のカルキを抜く必要はありません。
量は少しで大丈夫です。重要なのは水の量ではなくて水中の溶存酸素量です。
水中の酸素は水面から供給されます。なので水量が同じなら水面の面積が多い方が供給される酸素は多くなります。水面の面積が同じなら水量が増えるほど水中の酸素量のパーセンテージは少なくなります。
開口部の大きい(水面の面積が多くなる)容器を推奨する理由です。

お届けした卵が入っている容器の水量は30ml弱です。10個くらいの卵でしたらそれくらいの水量があれば十分です。

少ない水量をお勧めするわけでは無くて、管理や溶存酸素を考慮すると必要以上にたくさんの水量は必要ないですよ、という話ですのでお間違いないようにお願い致します。

容器に蓋が出来ない場合は水分が蒸発しますので蒸発量を考慮して多少多めに入れて下さい。

また、水量が少ないと水温の変化も激しくなりますので、卵が煮えないように室温が30度近くまで上がるような環境では多めの水量で保存してあげる必要があります。

メチレンブルーを溶かします


同梱のメチレンブルーを容器の水に溶かします。濃くする必要はありませんので水に薄らと涼しげな色が付けばOKです。

メチレンブルーは水カビや白点病の治療に使われる薬品で、メダカの卵をカビから防ぐ用途で使用します。
色素成分を含んだ薬品ですので衣類などに付くとなかなか取れませんのでご注意下さい。

メチレンブルーの濃度は水量300~500mlに対し1滴ですので、少量の水に溶かす場合は出過ぎないように気をつけながら作業して下さい。
容器から直接投入しようとするとドバッと出るかもしれません。場合によっては綿棒などに染みこませてから少しずつ溶かして下さい。
濃すぎるとブルーハワイのシロップのような毒々しい青々とした色になります。そうなってしまったら水で薄めて下さい。

予め500mlのペットボトルなどにメチレンブルーを1滴入れて溶かした水を作り置きしてもいいですが、メチレンブルーは光に当たることで日に日に色が薄くなり徐々に効果を失います。色の濃さと薬品としての効果は比例するとお考え下さい。

メチレンブルーがなければ水道水だけでも大丈夫です。水道水のカルキがカビ防止の役目を果たしてくれますのでカルキは抜かずにそのままで。
時間の経過とともにカルキが抜けてしまいますのでカビから守るため後述する水替えはしっかりと行って下さい。

容器に卵を入れる


卵を取り出して容器に移します。ここで前述したスポイトが役立ちます。

輸送中に入っていた水は古くなっていますので捨ててしまって下さい。(多少混ざってしまっても大丈夫です)

水は毎日取り替えます

文字通り、出来れば毎日水を替えて下さい。

意外なことに1日でも水は結構汚れます。毎日新鮮な水を供給することで卵に酸素が供給できますしカビ防止にもなります。

メチレンブルーをお持ちの場合は毎日水を替える度にメチレンブルーを溶かした水に交換してください。

稚魚育成容器の準備

記述の順番が後回しになってしまいましたが、卵が届いたらすぐに準備を始める必要があります。卵が届く前から準備しておいてもいいくらいです。
既にメダカを買っている方はメダカの泳いでいる容器から水を汲んでくればOKです。以下の作業は必要ありません。

容器に水を張ります


容器に水道水を注ぎます。カルキは抜いても抜かなくてもいいです。同梱物の青水と水草はこの段階で投入して下さい。
何かしらの水草を入れておくと微生物の拠り所となりますし、多少の水質浄化作用も見込めます。

青水は植物プランクトンを含んでいます。
1リットル程度の水に対して30mlくらいを投入しただけでは水の色にほとんど変化が見られず意味が無いような気がしてしまいますが、適当に光が当たる場所に放置しておくだけで植物プランクトンが増えていき徐々に水に色が付いてきます。

青水や水草がなければ水道水のみで。

日当たりの良い場所に放置


メダカの卵が孵化するその日まで日当たりの良い場所に放置します。屋内の窓際で十分ですが、屋外で直射日光を浴びせてもOKです。
ただし孵化した稚魚を移動する際は卵の入った容器と同程度の水温である必要がありますので水温にだけ気をつけて下さい。

光を当てることで水中に微生物が蠢き、ただの水道水からメダカが生息できる水へと変化していきます。水が出来上がるなんて言い方もします。青水や水草は水が出来上がるのを促す目的で投入しています。

とはいえ、用意を始めてから数日そこそこでは、ただの水道水とあまり変わりはありません。水が出来上がっていく過程にはメダカそのものが必要になってきます。
稚魚が泳ぎ、餌を食べ、糞をしていくうちにだんだんと水が出来上がっていきます。

メダカは丈夫な魚でして、産まれたばかりの稚魚を蛇口から出たばかりの水道水にドボンと入れてもまず死んだりはしませんので、この段階で飼育容器の水質にシビアになる必要はないです。

メダカが孵化したら

卵の入った容器を毎日水替えをしているとやがてメダカが孵化して泳ぎ出します。
メチレンブルーの水の中で孵化しても大丈夫なの?と疑問に思われるかもしれませんが大丈夫です。

卵が孵化するまでの時間の目安として累計250度という考え方があります。

卵が入っている容器の水温が25度なら

250÷25=10 で10日で孵化

という計算になります。
なので

20度なら12.5日
18度なら13.8日
15度なら16.6日

といった計算です。
とはいえ水温は毎日・毎時で異なるでしょうからおおよその目安としてお考えください。

また、同じ親から同じ日に採卵しても孵化する日にバラツキが生じることがよくあります。卵のうちから既に成長が早い遅いといった違いが見受けられるようです。
同じ条件の卵なのに最初に孵化してから全部孵化し終わるまで3~5日かかることも。

全部が孵化するまで待っていると先に生まれた稚魚が弱ってしまうことも考えられるので、産まれた順に育成用に容器に移してあげます。

ここで前述したスプーンが役立ちます。稚魚は逃げ回りますが慣れると動きが読めてきますので金魚掬いの要領で頑張って掬います。
深さのある容器だと底の方を泳いでいる稚魚を掬えなかったりします。孵化までの容器は浅めの物をお勧めする理由がこれです。

稚魚育成容器に移した後は

餌を与えるのは数日後から

産まれたばかりの稚魚はお腹にヨークサックと呼ばれる栄養の入った袋を持っていて、数日間はこの栄養を吸収して過ごします。
餌を与え始めるのはこのヨークサックの栄養がなくなってから。

ヨークサックが無くなったのを目視で判断するのは難しいので、だいたい3日後くらいから与え始めます。
水面にパラパラと落としてみて食べないようだったらまだ早いと判断してスポイトで取り除きます。食べるようなら様子を見ながら与えてください。

与える餌は細かい物が好ましいです。アクアリウムメーカーから販売されているメダカの稚魚用の餌ならどれでも問題ないと思われます。
最近は100円ショップでもメダカの餌やメダカの稚魚用の餌を売るようになりましたが、稚魚用と説明されている商品の中にも栄養的に稚魚の餌には適さないものを見かけますので注意が必要です。

稚魚餌に適している餌についての個人的な考えを別記事でまとめています。
稚魚の餌って色々あって迷うよねという話

餌は少量ずつ回数を多く

人間の赤ちゃんと同じで一度に食べられる量は多くありませんので少量ずつ一日に何度も与えます。

消化が良く吸収の早い餌の方が与えられる回数は多くなりますので成長に差が出てきます。

とはいえ、一日中ずっとメダカを観察しているわけにもいきませんから、そこは出来る範囲での話となりますね。
生活のスタイルによっては朝夕の計2回なんてことになるかもしれませんが、それでも大丈夫。必要なのは愛情です。

注意したいのは、メダカは光に対して敏感な魚です。周囲が明るい間は活発に泳ぎますが、暗くなると活動量が減ってきて内臓の働きも悪くなります。
なので暗い部屋や消灯前に餌を与えると消化不良を起こしやすくなります。餌を与えるのは周囲が暗くなる2~3時間前までとしてください。

また、外出などで餌を与えられないからと事前に大量に餌を与えるのも厳禁です。与えすぎて水を汚すくらいなら与え足りない方がまだマシですのでご注意を。

水替えは減った分を足す程度で

日々の水替えは蒸発した水を足すくらいで大丈夫です。
とはいえ1日で大量に蒸発するわけでもありませんから、気がついたら減った分を足す感じでOKです。

水面に油が浮いているとかゴミが漂っているとか「水が汚れてきたな」と感じたら1/3~1/2くらいの水替えをしてください。
頻度は容器の大きさや水量によって変わりますが週に1度~半月に1度くらいの間隔でしょうか。

例外として青水が濃くなったら即水替えの合図です。水の色がバスクリンを入れたように濃い緑色になり、容器の底が見えなくなったら水替えをしてください。適度な青水は好影響ですが、濃すぎる青水は悪影響になります。

水替えの際は加える水の温度と容器の中の水温をだいたいでいいので合わせて下さい。シビアに計る必要はありませんので指を突っ込んで「こんなもんかな」で大丈夫です。

メダカの稚魚が育ってきたら

成長に応じて容器を分けます

稚魚が育ってくると1匹ごとに個性が見られるようになってきます。

同じ日に同じ親から生まれた卵で、同じ日に孵化して同じように育ってきたメダカの中にも成長の早い子と遅い子が見受けられるようになり、総じて成長の早い子が縄張りを主張し成長の遅い子を追い回すようになります。
場合によっては小さい個体を殺してしまい兼ねません。

こうなったら大きめの子と小さめの子で容器を分けて下さい。飼育容器を複数用意する理由はこれです。

既存の飼育容器から水を半分抜いて用意した別の容器に注いでから双方の容器に水道水を足して水量を増やします。

水替えの時と同様に水温だけ気をつけてください。

小さい子は優秀?

余談でスイマセン。

あくまでも個人的な意見なんですが、今までの経験から成長が遅い個体の方が親の遺伝子をより濃く受け継いでいるような気がしています。
過去に飼育したオレンジ系のメダカで最も色濃い個体や、黒系のメダカの中で深い黒色の個体はどれも成長が遅めの個体でした。

メダカの稚魚を100パーセントの割合で成魚まで育てるのはとても難しいです。たくさん産まれた中にはどうしても弱い個体や成長の遅い個体が出てきてしまいます。
自然の摂理と考えれば弱い個体が落ちていくことはある程度仕方がないことなのでしょうが、メダカ同士の共食いや争いは飼育する側の努力や工夫次第で防げることだと思います。なのでこの時期の大きさによる選別はとても重要だと考えています。

コケは掃除しない


ある程度日にちが経過してくると容器の内側にコケが付いてきます。あまり見た目の良いものではありませんが、コケはメダカにとってマイナスでは無く、むしろプラスの要素を与えてくれますのでとても大事です。
「水清ければ魚棲まず」という故事がありますが、魚に適した環境と人間が考えるキレイな環境はイコールではありません。コケも生えないような環境は魚にとって好ましくないようです。

コケが生えすぎてメダカが邪魔そうたなと感じたらスポイトで吸い取ってしまっても構いませんが、スポンジでゴシゴシは厳禁です。

上手くいかない場合

なかなか上手く孵化してくれない・育ってくれない時は何らかの理由があります。

卵がカビてしまう

最初にぶち当たる壁がこれだと思います。壁を乗り越える方法はシンプルで、

・水替えを毎日する
・薬品に頼る(メチレンブルー)

前述しましたように水替えを行うことでカビはある程度防げます。メチレンブルーを使うとカビを防げる確率が更に上がります。
メチレンブルーを使ったからといって水替えをサボると意味がありませんので、どういう状況でも毎日の水替えは欠かさずに。

また、卵には付着糸と呼ばれる糸が付いています。文字通り粘着性の糸でして、自然環境ではこれを水草などにくっつけることで卵を固定します。
人間の手で採卵して孵化させる場合は採卵時にこの付着糸を除去する作業が必要になります。付着糸が残っているとこの付着糸がゴミや汚れなどを引き寄せて卵がカビる一因となります。
ご自身で採卵される際は付着糸の取り忘れにご注意を。

卵が孵らない

まず考えられるのは酸素不足でしょうか。卵も呼吸をしていますので酸素が必要です。
繰り返しになりますが孵化するまでは大きな容器は要りません。卵が入っている容器の形や大きさ、水の量や水深を見直してみてください。

水温が適していなくて孵化までに時間がかかっている場合もあります。低水温すぎると孵化までにかなりの時間がかかりますし、場合によっては孵化しません。高温すぎるとゆで卵になってしまいます。

卵の中に眼が確認できてもう少しで産まれそう、なんてところまで順調だったのに翌日見たら白く濁って死んでいた。
という場合は水温が高すぎたり水が悪かったりすることが原因だったりします。水量を増やして通気が良く気温の低い場所で保管してみて下さい。

孵ってすぐに稚魚が死んでしまう

問題になりがちなのは餌の与えすぎです。特にお子さんと一緒に面倒を見ている場合はお子さんと餌の与え方や一度に与える量をよく相談しておいてください。
孵って間もない稚魚が一度に食べられる餌の量は微々たるものです。餌を与えすぎると水が汚れ結果的に魚が死にますが、餌が少なくても魚は死にません。餌が無ければ水草の根っこに湧いた微生物であったり壁に生えたコケだったりと他の何かを探して食べて生き延びます。


(越冬明け直後のメダカ。冬場は苔を食べて過ごしていたようで緑色の糞をしています)

一度にたくさんの数が死んでしまうようであれば殺虫剤や農薬などの混入が考えられます。特に夏場は虫が多くなりますので殺虫剤を使う機会が増えると思いますが、メダカのいる部屋での使用は避けた方が無難です。
僅かに使った殺虫剤が空気に混ざりエアコンや扇風機の風に乗りメダカの元へと到達します。薬品は水に溶けやすいので水中の生き物はイチコロです。

だんだん数が減ってくる

前述したように一定の確率で弱い個体が産まれてきてしまいます。孵った時点で既に様子がおかしい個体もいます。
また大きい個体と小さい個体が見受けられるようになったら容器を分けて共食いを防ぎます。

メダカが喧嘩をする

多くの魚は縄張り争いをします。メダカも例に漏れず縄張り争いをする魚です。
身体の大きな個体が他の個体を追い回したり突いたりと、見ていてあまり気持ちのいいものではありませんが、威張っている個体を除外しても次に大きい個体が同じことを始めますのでキリがありません。習性だと諦めてしまうより他に無いのですが、何度も書いていますように大きさが違いすぎると共食いという惨事に繋がりますので注意が必要です。

メダカが喧嘩する環境

ちょっと話が逸れます。
自分が電車に乗っていると想像してください。

乗客はまばらです。1両に3~4人でしょうか。
この状況だと他の乗客とは一定の距離が離れているでしょうから他人のことはあまり気になりません。

通勤ラッシュでギュウギュウです。身体の向きを変えるもやっとです。
この状況でも他の乗客のことは気になりません。気にしたところでどうなるものでもないですし。

平日の昼下がり、ちょうどいい空き具合です。空いている席がチラホラ、立っている人もチラホラ。
次の駅で乗ってきた人が自分の隣に座りました。これはちょっと気になりません?
空いている席なら他にもあるでしょ?ほら、あっちのシートは3人分空いてるし。なんで私の隣なの?

自分の前に人が立ちました。これもなんだか気になります。
いやいや、空いている席があるんだから座ればいいじゃない。ドアの周りも空いているんだから立つならそこに立てばいいじゃない。なんでわざわざ私の前に立つかなぁ。

隣に座る人も前に立つ人も他意は無いんですよ。でもそういう状況だと意識してしまう。

メダカの喧嘩も同じで、ちょうどいいくらいの混み具合だと頻繁に起こります。
そこで、魚の数を増やすか容器のサイズを小さくして魚の密度を上げてやることで通勤ラッシュと同じ環境を作ってあげると喧嘩が目立たなくなったりします。
これは熱帯魚の飼育でも用いられるやり方。熱帯魚の中には殺しあいの喧嘩をする魚も多いですから。

とはいえ、喧嘩を完全に鎮圧できるかというと難しいのですが。

密度が濃すぎると水質悪化である日突然全滅したりしますのでバランスが難しいところ。

なかなか大きくならない

これは喧嘩とは逆で過密すぎるのが原因です。生き物は環境に応じて成長します。最大で1メートルになる錦鯉でも30cm水槽で飼育したら30cmにしか育ちません。水槽を突き破ってまで成長しないんです。

メダカも一緒でいつもでも小さな容器にたくさん泳がせているとメダカの成長が止まってしまいます。メダカの色や柄など品種ごとの特徴がある程度判別できるくらいまで育ったら稚魚育成の段階は終了です。大きな容器で泳がせてあげて下さい。


稚魚がある程度まで育ったら育成段階は終了です。屋外のビオトープや屋内の水槽に放して可愛がって下さい。

この「ある程度」がどの程度かは人それぞれですが、我が家では屋内容器での飼育が窮屈そうだなと感じてきたら「その時」と判断しています。

当サイト内で関係ありそうな記事へのリンクを貼っておきます。お時間のあるときに併せてお読み下さい。

我が家で孵化した青ミユキと三色透明鱗の稚魚(2018/04/25撮影)
孵化当日~2日後の稚魚たちです。


画像クリックでYoutubeにリンクします。


2018/05/26 時点の我が家の育成容器

1~5まで番号が大きくなるに連れて泳いでいる稚魚のサイズも大きくなります。2~5の青水はこれくらいが濃さの限界。これ以上濃くなったら半分水換えして薄めています。

1の容器には当日孵化した稚魚が泳いでいます。水を作ったばかりで透明ですが1週間も経てば他の容器のように青水になります。


既に屋外環境に放流された今年生まれの稚魚たちです。5の容器の稚魚もあと7~10日くらいで外に放流されます。

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