メダカの冬越し準備 その3

メダカを屋外で越冬させる準備です。その3は越冬環境に使う底床の準備。

夏場の飼育容器内にも底床として赤玉土が入っているのですが、約5ヶ月間の間に崩れたりして半泥状になっています。

泥状になった赤玉土を冬用の飼育容器に移し替えて使うわけにもいかないので新たに底床を用意しました。今回も赤玉土です。

赤玉土であることは同じなのですが、今回は「硬質赤玉土」という商品。

赤玉土は関東ローム層から掘り返した土を天日乾燥して作るらしいのですが、より長期間乾燥して作られたものが「硬質赤玉土」なんだそうです。普通の赤玉土と比べると固くて崩れにくく、「水を含んでもその特性は維持される」なんて謳い文句が書いてあります。

毎年10月頃から4月半ばくらいまでの半年間を越冬容器で過ごさせているので、崩れにくい方がいいのかなと選んでみました。

ちなみに、「焼成済み赤玉土」なんて名称で更に硬い赤玉土も売られています。これは文字通り焼き固めた赤玉土でして、アクアリウムで使うソイルなんかも焼成しているものがほとんどです。

一般的にお値段は硬くなるほど高くなるようで、今回は財布の中身と相談して焼成済みのものは諦めました。

中粒と小粒で迷いましたが、後々使い勝手が良さそうな小粒をチョイス。

必要な分量の赤玉土を適当な容器に入れます。

冬越しに使う発砲箱の用意は済んでいるのですが、まだその設置場所が空きません。なので今回は適当な容器を使っていますが、実際に越冬に使う容器で作業した方が手間は省けます。

「必要な分量」の目安は人それぞれだと思うのですが、水草を植えたりするのでなければ容器の底一面に厚さ2~3cmくらい敷けば十分だと思っています。

後々取り出す必要が生じそうなときはタッパーなどの器に入れて取り出しやすくしたりもするのですが、今回の冬越しでは来春までそのままだと思うので取り出すことは考慮していません。

水を入れて濯ぎます。ゴミが浮いてくるので水を捨てては濯いでの繰り返し。

最初のウチは水が濁りまくりますが濯ぎを繰り返していくウチにだんだんと水の濁りが少なくなってきます。それでも完全に透明にするのはたぶん不可能なのでキリの良いところでヨシとします。

ちょっとゴミが残っていますが「まぁこんなもんでしょ」と自分に言い聞かせます。(20回くらい濯いでます)

メダカが泳いでいる容器から水を汲んできます。水草とかゴミとかが混ざっても大丈夫ですがメダカは混ざらないように注意します。ヤツらは危機察知能力に乏しいのか水を掬っていると「なになに?」とばかりに寄ってくるのよね。

洗った赤玉土がヒタヒタになるくらい水に浸かったら日当たりの良い場所で数日放置します。乾燥して水が減ったら足しときます。

ヒタヒタになるくらい水を掬ったら現状のメダカが泳いでいる容器の水が減りすぎてしまう、という場合は水道水を足してもOKです。

これで準備その3も完了。


・底床として赤玉土を入れる理由
(文章で理路整然と説明する能力に欠けているので端的でスイマセン)

バクテリアが棲み着く濾材として赤玉土を入れています。

メダカの糞や残り餌、水草の枯れ葉などのゴミは濾過バクテリアによって分解されます。

バクテリアはあらゆる物質の表面に存在します。

底床を入れることでバクテリアが棲み着く場所である「表面積」が増やせます。

同じ底床でも田土など泥状の底床では粒状の赤玉土ほど表面積は増やせません。

同じ粒状でも小石や砂利と違い赤玉土は多孔質です。(スポンジのように無数の穴が空いています)

同じ容積なら表面積は石よりも多孔質の赤玉土の方がはるかに多くなります。

ただし、小石や砂利は半永久的に使えますが赤玉土は経年劣化で崩れます

・今回の準備の意味

バクテリアは微量ですが水中にも含まれます

なので現在メダカが泳いでいる水にもバクテリアは存在します。

赤玉土を既存の飼育水でヒタヒタにすることで新たに加える赤玉土にバクテリアが棲み着く手助けとなります

予め赤玉土にバクテリアを定着させておくことで、冬越しの容器にメダカを移動した際に少しでも早く水が安定すればと考えて今回の準備をしています

(メダカが引っ越す前にバクテリアの引っ越しを始めておこう、という考え方です)

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