ショートヘアーグラス


(イメージ画像です)

レイアウト水槽の前景草として安定した人気を誇るメジャーな水草です。
夏場に増えた水上葉をメインに出品させていただいていますが、水上葉を一定期間以上水没させた半水中葉もごく僅かですが出品することがあります。

ヘアーグラスは和名をマツバイと言って、国内では田んぼの縁や畔道などに自生しています。農家さんに言わせると邪魔な雑草だそうです。
水中でも増えることが出来ますが本来は水上の植物ですから、育成は水上葉の方が簡単で丈夫に育ちます。なのでお店で売られているへアーグラスのほとんどが水上葉として育成されたものだと思います。

と、水上葉だの水中葉だのと言われてもヘアーグラスの場合は見分けが難しいです。花でも咲いていれば一目で水上葉だと分かるのですが。(ヘアーグラスも花が咲きます)

ということでこの記事を書くに当たり写真を撮ってみました。

右が水上葉、左が水中葉です。

水上葉の方が葉も根も太めでしっかりした感じ、水中葉の方が繊細な感じなんですが・・・、何度も見比べて見慣れないと分からない程度の違いです。難しいです。

この画像に写っているように数本の葉が根の部分でひとまとめになっているのが分かります。
私の場合はこの1つのまとまりを「1株」と数えています。

出品している商品の株数は分かりません。

お届けするのは底床から掘り起こして水で洗った状態のものになります。1株ずつバラしたりはしていませんのでお手元に届いてからご自身でバラしていただくことになります。
赤丸で囲った部分が株元になりますので、これらをバラしていきます。

「バラしていきます」と文章で書くと簡単ですが、実はこの作業が面倒です。
要領が分かれば難しいことはないんですが、地道でコツコツとした作業になりますので私のような集中力に乏しい人間は途中で「キーッ」となってしまいます。

バケツとか洗面器とかに水(水道水)を張ってそこの浮かべると作業しやすいと思います。というかそれがベストです。
いきなり水槽に浮かべてしまってもいいのですが、私の出品したヘアーグラスの場合はソイルや泥が付着していますのでできればバケツなどの別容器での作業が望ましいです。

塊を水に浮かべて少しずつ解して下さい。
すると塊は上記の画像の赤丸で囲ったような株元がいくつも繋がって形成されていることが分かると思います。
株元同士は細い横茎で繋がっていますので、この横茎を切って株元を1つずつ切り離していきます。
ハサミなどは要りません、手で簡単に切れちゃいます。

この株元を植えるとランナー(地下茎)を横に伸ばして増えていきます。

こんな感じですね。

水上葉を水中に植えたとすると、ランナーが伸びて生えてくる新しい葉は水中葉となります。最初に植えた元の水上葉は枯れ落ちてしまいます。

初めてヘアーグラスを植栽するときに迷うのが、

・一カ所にどの程度の株数を植えるのか
・どの程度の間隔で植えるのか
・葉を落としてから植えた方がいいのか

の3点じゃないかと思いますが、個人的には正解はないと思っています。

1株ずつ余裕を持った間隔で植えれば時間はかかるけど密度が均一な草原が出来るでしょうし、一カ所に数株まとめて密集して植えれば密度にバラツキは出ますが短期間で完成します。

ただでさえ苔やすいヘアーグラス育成ですが、枯れ落ちた水上葉はやがて分解され苔の原因となります。なので予め葉をカットして植えましょう、なんて意見も「なるほど」と頷けます。
一方で、葉は光合成するのに必要ですから、より早い成長を促すなら葉はそのままで植えるべきです、なんて意見も「そうだよなぁ」と頷けてしまいます。

植えるスペースや目指す完成形に合わせて自分なりの正解を導き出すのが楽しいのだと思います。

楽しんでみてください。

2017/11/05 17:00追記
ヘアグラスをバラすのってクソ面倒なんですよ。なのでバラさずに出品しています。その分凄くお安くなってるはず。

だけど「初めてヘアグラスに挑戦しよう!」って方には不親切な売り方です。とにかくバラすのに時間がかかるし、コツが分からないと途中でイライラして切ってはいけない部分で切ったりしちゃう。
なのでバラして売ることも検討しています。購入者様が費やす時間と手間を出品者が代わって請け負います。その分お値段高めになりますが初めてヘアーグラスを触るという人はバラしたものをご購入ください。

ヘアグラスの在庫があってもバラす時間が無い時は出品できません。また、発送までお時間を頂いてしまうこともあります。

説明記事追加しました
ショートヘアーグラス バラし売り

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