ちょっと前にラミレジィのペアをお迎えしたのですが、その時にショップさんでお勧めいただいたのがこの餌、キョーリンのVIBRA BITESです。
「買ってみた」というタイトルになっていますが実際に購入したのは2ヶ月以上前、なので正確には「使ってみた・与えてみた」という記事です。
パッケージは英語表記で日本語で記した説明文がシールで貼り付けてあります。アマゾンのレビューも外国人が多いので元々は輸出専用の商品だったんでしょうか。ワールドワイドに展開しているキョーリンならではですな。
商品に記載されている商品特徴ごとに実際に与えてみた感想と比較してみたいと思います。
メーカーの説明サイトはこちら
https://www.kyorin-net.co.jp/tropical/tr28.html
1,超スロー沈下
給餌の際、ペレットが水面を漂い、ランダムに沈み始めます。そのあとペレットは超スローに沈降するため、水底に沈むまでに魚が多くの粒を食べることができます。
確かにしばらく浮いた後に沈み始めます。粒ごとに大きさや形状・空気含有量が違うので沈み方もランダムです。すぐに沈み始める粒もあれば、かなりの間水面に浮いている粒もあります。
沈下速度も早めの粒もあればゆっくり沈む粒もあります。
とはいえ個人的には沈むのが速いかなという印象で、アピストやラミレジィといった捕食が下手な魚にはもっとゆっくり沈んでくれてもいいんじゃないかと思います。
2,動く獲物を追う習性の魚に
特にシクリッドの仲間は、水底に沈んだエサより沈降中のエサを食べる習性があるため、食べ残しが少なくなります。
これは前述の通りで、もっとゆっくり沈んでくれる方が良いとは思います。
が、我が家の水槽環境ではアピストもラミレジィも底に沈んだ餌も問題なく食べてくれるのでまぁいいのかな。エンゼルフィッシュとかだとどうなんだろうね。
3,赤虫に似せた独特の形状
あらゆる魚が好む、新鮮な赤虫に似せた形と色に仕上げました。今までのペレットに比べ、魚の食いつきが違います。
これは魚に聞いてみないと分かりませんが、ウチの魚は喋れないのでこの形状が好きかどうかは永遠に不明です。ただ後述するように嗜好性は高いと思います。
4,ミルワーム配合
野生の熱帯魚が本来常食としている昆虫原料として、ミルワームを配合し、嗜好性を高めました。
昆虫原料を配合というのは昨今の流行ですな。コトブキのFLY MIXとかGEXのワイルドフレークなど、各社が昆虫原料を使用した餌を販売しています。FLY MIXは興味があるのですが如何せんお値段が高くて。
で、VIBRA BITESも昆虫原料ということですが、我が家の水槽にいる全ての魚が初見で食い付きましたので嗜好性は高いと思います。
5,色揚げ効果
色揚げ効果のある原料を配合し、赤色を鮮やかに育てます。
これは分かりません。我が家には赤色の色揚げを必要とする魚が居ないので。
というわけで、メーカーが謳う特徴と使ってみた感想を並べてみましたが、個人的には総じて好印象の餌ではあります。購入時のお値段は35gパッケージで380円でしたからそれほど高価な餌でもないですし。捕食が下手なラミレジィには適した餌なんじゃないかと思います。
ラミレジィ以外の魚にも与えてみましたので、その時の印象を記しておきます。
・コリドラス
パンダ・トリリネ・ベネオレ・ラバウティ、どの子も食べますが、この餌に慣れるまではあまり食い付きが良くない印象。慣れてしまえば問題なし。
水面に撒いてしまうと底に沈むまでに水流で散らばってしまうので、一時的にフィルターを止めるか散らばらないような工夫が必要でした。
・小型カラシン
グリーンネオン・レッドテトラ・ホタルテトラ・ラミーノーズ・ペンシル、どれも食べます。
が、さすがに粒が大きいので食べにくそうです。テトラ類に与えるときは細かく砕いてあげるといいです。また、沈下中の餌を食べる魚種だと粒の硬さが気になるかもしれません
・小型ラスボラ
泳層が上の方なので沈んでる途中の餌を追いかけますが捕食できないことも多いです。
水草に引っかかったりすると突いてます。
・アピストグラマ
60cm混泳水槽に大きく育ったヴィエジタのオスが居るのですが、コリドラスを蹴散らしながら頬張ってます。
・アフィオセミオン
口が小さい魚なので食べにくそう。また沈み始めた餌を追いかけて食べるのが下手なので1粒ずつ様子を見ながらの給餌になって時間がかかります。
日本のメダカなんかも同じだと思いますが、水面の餌を食べるような魚にはバイブラバイツは適さないと思います。
我が家で試した結果はこんな感じです。コリドラスや小型テトラには別に適した餌があるでしょうから、やはりシクリッド向けの餌ということなのかもしれません。
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