2月中頃から育てていたラージパールグラスの水上葉が2ヶ月ちょっとでもっさりと育ってくれました。
好結果に気を良くしたのでもう一つ容器を追加して育ててみます。2月という寒い季節から始めても2ヶ月で好結果が出たのだから、いまから始めればもっと早く育ってくれるのでは無いか。という淡い期待を抱きながらの作業です。
今回はその作業の備忘録。
水草の中には水上環境にも適応して育つものが結構あります。
いや、この表現は間違いですね。
正しくは、水辺の植物の中には完全水没した環境にも適応して育つ物が結構あります。
という表現になるのかと思います。
自然界では雨季や乾季といった水位の変化に適応して育つわけですが、あくまでもベースは水上なんだと思います。
だって水中で花を咲かせる水草ってほとんど聞いたこと無いでしょ?花を咲かせるのは水上部分がほとんどなはずです。
(マツモのような沈水植物も数多くありますが)
というわけで、一般的にレイアウトに使われている水草の中には水上で育成できるものがたくさんあるわけです。
今回はその中からラージパールグラスを使ってみます。ラージパールグラスを使う理由は簡単で手元に余っているから。
左側が水槽から引っこ抜いてきた水中葉です。右側はいままで育てていた水上葉。
水上葉の方が葉が丸く緑色も濃いですね。こんな感じで水中葉と水上葉とでは葉の形や色が変化する植物も結構あります。
まずは準備として数本の水中葉を2節~3節くらいの長さにカットします。もっと長く5節~10節くらいでもいいですが、そこは後述する容器の大きさとの兼ね合いで決めて下さい。
今回は小さな容器を使ったのでこのくらいまで短くカットしています。
これがその今回使った容器です。昼食としてスーパーで購入したトロロ蕎麦が入っていた容器です。
他にもトマトやミニトマトなどの野菜が入っている容器なんかも使いやすいですし、余ってる容器なら何でもOK。
蓋があった方がいいですが、ラップでも代用できるので蓋がなくても構いません。
今回はメルカリ・ラクマで好評いただいている微粒赤玉土を使いました。本来はこういった水草育成やベランダ菜園の野菜の挿し芽なんかに使うために仕入れているのですが、手の平サイズのミニ鉢にちょうどいい粒の大きさなので多肉植物やサボテン用の土としてたくさんの方にご利用頂いております。
手元に余っているので赤玉土を使いましたが、アクア用のソイルなんかでもOKです。むしろソイルの方が適しているんじゃないかと思います。
赤玉土には養分が無いので化成肥料も入れています。
アクア用のソイルには多少の養分が含まれていますので、ソイルを用いる場合はこの段階での肥料は必要ありません。
有機質も必要だろうということで粒状ピートも投入してよく混ぜます。
アクアリウムの世界では水質調整用として用いられる粒状ピートなのですが、実はこういった園芸・農業で用いると非常に効果的だったりします。
なのですが需要があまりないようなので現在は出品中止してます。
アクア用のソイルには有機質も含まれていますので何も足さずにそのままで大丈夫。
肥料ヤケを防ぐために更に土をかぶせて上から水を撒いて湿らせます。
アクア用ソイルを使っている場合は肥料なんか入れていないので土をかぶせる作業は必要ありません。上から水を撒いて湿らせてください。
この時点での土の量は容器の深さの2/3~4/3くらいまでに止めておきます。
植える必要はありません。土に刺す必要もありません。
なぜなら・・・
植えるよりも埋める方がずっと簡単なので我が家ではいつもこんな感じ。
ヒタヒタになるくらいまで水を入れます。
現時点では水中葉ですから水に浸してあげないと葉っぱが枯れてしまいます。この時点では水はタップリと。
蒸れないように蓋には穴を開けておきます。
蓋の代わりにラップをする場合も蒸れないように隙間を作っておいてください。
水草の多くは暑さには強いですが蒸れには滅法弱いです。
あとは窓辺など日の当たる場所に置いて1日に1回くらい容器の中の様子を観察してみてください。
容器の中に起きる変化は2種類です。
・水が減っていく
・新しく葉っぱが出てくる
ヒタヒタだった水が減ってきたら元の水量くらいまで足してあげてください。
やがて水に浸っていない部分から水中葉とは異なる丸っこい葉っぱが出てきます。それが水上葉です。
水上葉が次々と出てきて調子よく伸びていくようになったらもうヒタヒタの水は必要ありません。蓋は邪魔になるので外して大丈夫。
土(地面)が乾かない程度に水やりして維持してください。
屋外で直射日光に当ててもいいのですが、これからの時期の直射日光下はあっというまに温度が上がります。
蒸れないように、焼けないように気をつけてください。
2018/05/28 一ヶ月後の様子をUPしました。
→ラージパールグラス水上葉育成その後
水中葉→水上葉、水上葉→水中葉への移行は水草の種類によって簡単だったり難しかったりと様々です。
ラージパールグラスは比較的簡単な種類だと思いますので気軽にチャレンジできる水草だと思います。
我が家では他にバコパ・ロタラ・ヘアーグラス・グロッソ・ルドウィジアなどを水上葉で育てていますが、水上では花が咲いてくれるので水中での育成とはまた異なる楽しさがあって興味が尽きません。
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