アピストグラマ・ボレリーに餌の好みを聞いてみる

ノホホンと泳いでいたオスがメスを見つけると駆け寄って追い払い、メスはフィルターやヒーターの影に逃げ込む。
が、メスも懲りずにまた泳ぎだしオスの目の前で餌を食べ始める。するとまたオスに追い払われ。

そんな2匹を余所目に水槽左側には3号素焼き鉢を半分に切断した物を、右側には手の平サイズの小型流木を設置してみたのですが、オスメスともに中央のミクロソリウム周辺を居場所と定めたようで左右どちらにも興味はなさそう。

攻撃的とは聞いてましたがこういう感じなのね、と時間みつけては興味津々で観察していたのですが、お迎えから4日目となる今日の朝になって、メスが右側の流木の下に潜り込みました。
居心地を試すかのように暫く居座り、オスが近づくと追い払います。出てくるのは餌を食べるときだけ。
これはこの流木が気に入ったのか?

と思ったのですが、先ほど帰宅して水槽を覗いてみると今度は左側の素焼き鉢の周辺でオスメスが仲むつまじくキャッキャウフフしてます。
オスがメスを突っつくもメスはいつものように逃げたりせずにオスと向き合ってる。

メスが素焼き鉢の中に入るとオスは後を追うように付いていき、入り口付近で中をのぞき込んでる。「入ってもいい?」とメスにお伺いを立てているよう。
そのうち許されたのかオスも素焼き鉢の中に入っていき仲良く寄り添ってます。
晩飯にと素焼き鉢の入り口めがけてブラインを噴射してあげると、奪い合うこともせずに同じようなペースで啄んでいます。本当に仲むつまじい。

アピストを飼うのは初めてなので見るもの全てが新鮮なことばかり。この雌雄の行動はペアリング完了ということでいいのでしょうか。
メスの体色が黄色みを帯び始めたら期待してもいいのよね?

観察記はほどほどにして本題に入ります。

この3日間、手元にある色々な餌を与えてみましたのでそのレビューを。
種差や個体差があるでしょうからあくまでも我が家の例として捕らえてください。

湧かしたブラインシュリンプ
当然ですがよく食べます。水中を漂うブラインを追いかけては食べ、ソイルの隙間に入り込んだブラインを啄んでは食べ。時間をかけて食べているようです。
暫く水中に漂っていたブラインもいつの間にか無くなっていますが、食べ尽くしたのかフィルターに吸われたかは定かではありません。そのうち湧くであろうヒドラの数が答えを教えてくれると思います。
久しぶりにブラインシュリンプを湧かしました」の記事でも書きましたが、こんな極小粒をチマチマ食べててストレス溜まらないんでしょうか。

冷凍赤虫
口にしますがあまり食が進まないみたいです。食べないわけじゃ無いんですが積極性が今ひとつな感じです。
底床に落ちた赤虫が翌朝には無くなっていたので、腹が減ってりゃたべるんでしょう。
とはいえ、私もコリドラスの飼育で赤虫の底知れぬポテンシャルを知っているつもりですので、食べ慣れていないだけなんだと言い聞かせて根気よく与え続けてみるつもりです。

冷凍ブラインシュリンプ(アダルト)
キョーリンの冷凍ブラインシュリンプですがベビーでは無くアダルトです。成長したヤツね。
ある程度まで成長したハナビの稚魚によく与えていて、冷凍庫にストックしてるのでアピストにも与えてみましたが・・・。

喰いが悪いです。くわえてもペッペッと吐き出してその後は見向きもしません。
底床に落ちた物も翌朝までそのまま残っていました。

Youtubeなんかではアピストがアダルトのブラインを食べている動画を見られるので、我が家でも食べてくれると思ったのですが。
あれは冷凍では無くて乾燥なんでしょうか。

メディフィッシュ
当ブログでも何度も紹介している我が家の人口餌の定番で、この餌を喰わない個体は人工餌は無理、という判断目安にしているくらいの餌ですからアピストもよく食べてくれます。
そのまま投入すると水面に浮いてしまうので湧かしたブラインと同じようにアピストの鼻先にスポイトで噴射してあげると食べやすそうです。

おとひめB1/フィッシュボンS
どちらも熱帯魚やメダカの稚魚育成に使っている水産飼料です。
水産飼料だけあって嗜好性抜群のはずでして当然のようによく食べます。
メディフィッシュと違って漂わずにゆっくりと沈下します。アピスト2匹だと残り餌が多く出てしまい掃除が大変ですが、残餌処理してくれる生体と同居であればこちらのほうが与えるのは楽そうです。

ダイソーのメダカの餌
屋外のメダカが餌切りの時期になったので余ってしまい、粒餌だけでなくフレークフードのレビューも載せてみたいので使ってみました。
問題なく食べます。フレークなので落下速度はゆくっり。

まとめ
冷凍餌の方が評判悪いのは意外でした。冷凍ミジンコとかも機会があったら与えてみます。

人工餌は何でも喰うんじゃないの、この魚!というくらい人工餌は何でも食べました。
時間があったら「ミニキャット」とか「ひかりタナゴ」なんかでも試してみようと思います。

食べるのが遅いし餌取が下手くそな印象を受けました。

小さな粒でもモグモグとよく噛んで飲み込むのか、1粒ずつ与えてあげないとダメみたい。
もっとテンポよくパクパクと食べてくれると楽なのですが。

餌に対する執着心が薄いのか、それとも感覚器官が鈍いのか、目の前から逸れて落下する餌に対する反応が薄いです。魚の中には体の側面や後方を落下する餌にも鋭く反応して食べる種類もいますが、我が家のアピストはそうした餌には気付いてなさそう。ちょっとでも狙いがズレると食べられること無くソイルの上に落ちていきます。

粒餌に関しては1粒ずつ餌食いをの様子を見ながら与えているので給餌に時間がかかります。
テトラやラスボラといった小型魚やコリドラスなんかは給餌量を把握しているので、まとめてササッと与えて食べている様子を眺めているだけでいいのですが、アピストでそれをやってしまうと残り餌が増えそうで怖いです。
いままでは「水槽の掃除屋さん」という謳い文句でコリドラスを売っている店を非難する立場を取ってきましたが、どうやら前言撤回して立場を改めないといけないようです。

フラッシュを炊きたくないので絞り開放で頑張りましたが、開放故にピンぼけでした。(90mm f2.8 ISO-500 1/3sec)

貧弱な照明に浮き草類が浮かぶ我が家の水槽は写真撮影には不向きなようです。

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