水槽内の名脇役として人気のナマズの仲間。
ゼブラオトシンやボルケーノオトシンなどのちょっと高価だったり希少だったりな種類達に対して、比較的安値で大量に販売されていることから「並オト」という呼ばれ方をされたりもします。
が、「並オト」として販売されるオトシンクルスにも実はいくつかの種類があるらしく、「オトシンクルス・アフィニス」とか「オトシンクルス・ヴィッタートゥス」とか姿形がそっくりな物をまとめて区別せずに「オトシンクルス」として売っているんだとか。
苔を食べるのでメンテナンスフィッシュなんてジャンルに括られたりもしますが、基本的に茶苔しか食べません。茶苔は立ち上げ直後の通過儀礼だったり、照明の点灯時間などのちょっとの工夫で対応できたりしますから、苔対策でオトシンを飼うというのは少し軽率なんじゃないかと個人的には思います。一度人工餌に餌付けば苔はあまり喰わなくなるって話も聞きますし。
まぁそういう売り文句で売りつけるお店側も悪いんですが。
広く親しまれている熱帯魚ではありますが、一部では長生きしないとか飼育が難しいといった声も聞かれます。
本来はグリーンウォーターの水域に生息するらしいので、クリアな水質の水草水槽なんかは苦手なのかなと頷ける部分もあるのですがどうなんだろうね。
ちなみにグリーンウォーターってのは「青水」のことです。家の外で金魚とかメダカ飼ってると水の色が自然に緑色になってきますがあれが青水。浮遊性の藻類がたくさん繁殖して、水自体に栄養があるらしいです。
現地でオトシンクルス・アフィニスを採取してる様子の動画がYoutubeにありますが、「え!こんなところに棲んでるの!」と驚くはず。
https://youtu.be/ilnitMs1LRk
我が家では60cm水槽に1匹だけ飼ってます。元々は8リットル小型水槽に1匹だけお迎えしたもので、もう4年くらい経つでしょうか。
水草は陰性ばかりで水面を浮き草で覆われているので苔は全くありません。なのでオトシンはコリドラスと一緒に人工餌を食べてます。冷凍赤虫も食べるし活イトメや乾燥イトメも食べてくれるので給餌に困ることはないです。ちなみに人工餌は「ひかりタナゴ」「おとひめ」「メディコリドラス」あたり。この辺の餌の紹介は「栄養満点?コリドラスの稚魚の餌」にまとめてあります。
ガラス面に吸い付いてモフモフしている様子はとても可愛いです。苔対策とかそんなこと期待せずにお迎えして愛でてあげてください。
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