コリドラス・パンダ

白黒なのでパンダ。流通名じゃ無くて正式な品種名だそうです。暗めの底床で飼い込むと白い部分は飴色のように変わりますが、それがまたいいんです。
画像は白っぽい底床ですが水面をアマフロが覆って遮光された環境なので白飛びせずに飴色になってます。(画像の明度をかなり上げてます)

コリドラスに興味が無い人でもお店で見かけると「あ!かわいい!」と思わず見入ってしまう人気者。(コリドラスが好きな人はどの種類を見ても「あぁぁぁ、かわいぃぃぃ」となりますが)
お店では東南アジア辺りで大量に繁殖させたブリード個体が1匹150~300円くらいで売られています。ちょっとコリドラスに熱心な店ではヨーロッパブリードの個体やワイルド個体、アルビノ個体も高めのお値段で展示してたりします。

飼育が難しい品種、特に導入してまもなく調子を崩して長生きしない、といったお話をたくさん聞きます。
我が家の水槽ではとても丈夫で自然繁殖までしているので、個人的には「弱い」という世間の評価を信じ切れないのですが、たくさんの人が「難しい」と言っていて大手通販サイトでも「導入時に調子を崩しやすい」と記述するくらいですから飼育で気をつけるべき「何か」があるんだと思います。我が家では幸いにもその「何か」が発生していないのでしょう。

元々がそれほど大きくなる品種ではないことに加えて、安く売られているブリード個体はとても小さく「大丈夫かいな?」と首を捻ってしまうこともしばしば。売れ残りの大きめ個体を狙いたいところですが、人気の品種だけに売れ残らないんだよねぇ。

「性格は臆病」と評されることも多いですが、個人的な主観では臆病どころかとても活発な印象です。活発どころか図々しいくらい。アピストヤラミレジィなどに威嚇されても平然としているのはパンダくらい。

生息地はペルーのウカヤリ川流域だそうです。ウカヤリ川流域に生息するコリドラスは他にトリリネアータスやヴァージニアエ(ザンガマ)などがいるそうですが、水質変化に弱いと言われているイルミナティ(イルミネータス)も同流域に生息しているのも興味深いところ。
実はパンダもイルミナティのように高水温が苦手なタイプなのかもしれません。(個人的な想像です)

とある日曜の夜、某チェーン店まで冷凍赤虫を飼いにいった際に、セール品の売れ残りとして2匹入りで袋詰めされた子達をお迎えしました。それから一ヶ月くらい経ってから同じお店で通常販売の売れ残りの2匹を追加でお迎え。
計4匹は元気に育ち2年くらい経った今年、ポツポツと卵や稚魚が見つかるようになり11匹にまで増えました。この記事を書いている時点もパンダらしき卵を1個隔離しているので、この子が産まれれば12匹となります。(その後も増えて最終的には50匹を超えました)

自然繁殖させるコツを聞かれたりするのですが、正直なところ意識していることは特にないんです。しいて挙げれば卵を産み付ける場所と産まれた稚魚が隠れる場所があるということだけでしょうか。水質調整など他に特別なことはしていません。

小さくてコロコロとした可愛いパンダですがとても大食漢です。本当によく食べますし、餌に対する反応の早さや執着の強さもトリリネやベネオレとは比べものにならない気がします。
我が家ではオヤツとして乾燥イトメをもぐもぐバスケットに入れて与えるのですが、そのほとんどをパンダが食い尽くします。他のコリドラスにも食べさせようとお代わりを入れてもパンダが独占。さらに追加してもパンダが独占。小さく可愛い姿からは想像できないほどよく食べます。
パンダが大きくならないとか繁殖しないなんて方は給餌量を見直してみるといいかもしれません。本当に大食いです。

コリドラス全般に言えることですが「残り餌を食べるので水槽のお掃除屋さんに」なんて売り文句はどうかと思うんですよ。この売り文句だけ見ちゃうと「余った餌だけ食べて育つ」と勘違いしてしまいます。
実際は正反対で「底に落ちた餌を食べますので専用の餌を与えて下さい」ですよね。
残り餌だけで健康に育つほど小食ではないですし、餌を喰えば糞もします。底床の汚れの影響をモロに受けますから掃除も頻繁に必要になります。
コリドラスには是非とも専用の餌を与えてあげてください。個人的には粒餌をお勧めします。底まで沈むなら粉餌でもいいです。
これも個人的な意見ですがタブレット(コリタブ)は非推奨かな。

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