採卵したコリドラスの卵 その後

3月20日に採卵した卵です。孵化後に数匹落ちましたが、約1ヶ月経過して30匹がスクスクと育っています。
「トリリネだといいな」なんて思ってましたがやはりパンダでした。まぁ可愛いからパンダでもいいんですが。

もうすぐ独り立ちできそうなくらいの成長ぶりですが、60cmの本水槽はもう一杯なので比較的余裕のあるアピスト水槽で育てるしかありません。既にこれより前に産まれた8匹の幼魚がアピスト水槽で泳いでいるのでそこに合流でしょうか。
とはいえ、このまま成魚まで育つとアピスト水槽に38匹は過密すぎです。引取ってくれるアテを探さないといけないなぁ。

餌は孵化後しばらくは湧かしたブラインシュリンプを与えていましたが、その後ヒドラが手に負えなくなったので稚魚用餌を与えています。

活き餌(ブラインシュリンプ)と人工餌の違いや使い分けなんかを探して訪問される方がいらっしゃいますが、個人的には初期段階はブラインシュリンプで、ある程度育ったら人工餌に切り替えればいいのかなと思っています。もちろん最初から人工餌でも問題なく育てている方もいるでしょうからこれが絶対というわけではありません。あくまでも個人的な考えです。

個人的な考えを述べたついでに、個人的に考えるブラインシュリンプのメリット・デメリットを述べてみたいと思います。

メリット
絶対的なメリットは「生きている」ということでしょうか。生きて動いているというそれだけの事実なんですが、人工餌には絶対に真似の出来ないメリットですし、あらゆる魚の稚魚に好まれる高い嗜好性の源です。

このメリット一つで他のデメリットを全て打ち消すくらいの優位性があると考えて与えています。
親魚に与えてみても人工餌とは反応が違うしねぇ。コリドラスの集団狂喜乱舞が拝めます。

デメリット
・湧かすのに手間がかかります。
実際には皿式であればそれほどの手間ではないのですが、人工餌と比べたら圧倒的に面倒です。

・栄養面がそれほど優れてはいないと考えています。某水産飼料メーカーさんからの引用ですが、

粗タンパク質 61%
粗脂肪分 20%
粗灰分 9.8%
粗繊維 0%
リン 1.3%
カルシウム 0.3%

だそうです。

高タンパク高脂肪ではありますが繊維やカルシウムに乏しい数値です。様々な栄養素を添加している人工餌と比べると成分の偏りは否めません。
人によっては湧かしたブラインシュリンプにビタミンなどを添加して不足した栄養価を補ってから給餌したりします。私も一時期やっていたのですが水溶性のビタミンって高価すぎてコスパが悪いのでやめました。

・入手性が悪い
どこでも売っていて簡単に入手できる商品ではないですよね。
ホームセンターなんかではテトラやニチドウのブラインシュリンプエッグが売られていて入手しやすくはありますが、後述しますようにブラインシュリンプエッグは鮮度が大事です。あまり人の来ないようなお店では商品に記載されている製造日をチェックしてから買うといいかもです。

・保管がシビア
高温多湿を嫌いますので光を通さないアルミパックに乾燥剤と一緒に入れて冷蔵庫での保管がベストです。透明なビニール袋で常温保存なんてしようものなら日に日に孵化率が落ちていきますのでご注意を。
金魚やメダカのブリーダーさんならともかく一般的な使用量であれば、大量に買って長々と使い続けるよりは少量ずつを頻繁に買う方が無駄が少なく結果的に安上がりかもしれません。我が家では20gを約4ヶ月ごとに買い足しています。

・ヒドラ
イソギンチャクのような忌々しい生物が湧きます。大嫌いです。
文章にするのもおぞましいので説明は省略。


孵化後数日の産まれて初めて物を食べるという稚魚に対して「生きて動いている」というブラインシュリンプは最適なんだと思います。本能で食い付くのでしょう。
人工餌だとそれが餌だと分かるまで多少なりとも時間がかかるのかなと思います。本能で食い付かないしね。

高タンパク高脂肪で稚魚の身体を育てるのにも適しているのですが、前述のように栄養価が偏っていますからある程度まで育ってきたらブラインシュリンプと併用して人工餌を与えて徐々に馴らしていって、最終的には人工餌に切り替える、という流れでしょうか。
コリドラスに限らず他の熱帯魚やメダカにも当てはまる流れではありますが、メダカの稚魚は最初から人工餌を貪り食うからブラインシュリンプの必要性はそれほど感じないのよね。

人工餌の選び方は過去記事をどうぞ。
稚魚の餌って色々あって迷うよねという話
栄養満点?コリドラスの稚魚の餌

我が家で使用している稚魚餌はメルカリ・ラクマにて出品しています。
オリジナル稚魚用餌

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