屋外メダカの越冬終了、春を迎える準備 その4

屋外で越冬したメダカたちを春~秋の容器に移す計画の第四回です。今回で最終回。

前回までの作業で引っ越し先である春~秋の容器の準備を終えていますから、今回はメダカと飼育水を引っ越します。

バケツなどの適当な容器にメダカが泳いでいる水を汲んでメダカを入れます。この時に水を派手に掻き混ぜちゃうと底床に溜まっているかもしれない良くないものが舞い上がる可能性があります。

熱帯魚なんかと比べるとメダカは泳ぎも遅くて掬いやすい魚なので、我が家ではネットは使わずに透明なプラスチックのコップやお味噌などが入っている透明な容器を駆使して掬っています。

とはいえ、今回は30匹弱なので悠長にコップで掬っていますが、100匹とか数が多くなると1匹ずつチマチマ掬っていられないので大きなネットでゴッソリと掬っちゃいます。

この時点でメダカが泳いでいるのは越冬容器の水なので冬の間メダカが慣れ親しんだ水。

水温を合わせるため移動先の容器(右2つ)と並べてしばらく放置します。

バケツと移動先の水温がある程度まで近づいたら、バケツの水を移動先に足していきます。

これで

バケツの水(冬の間メダカが泳いでいた水)

前回までに用意した水

=移動先の水

となりました。

双方の水の割合は適当です。経験から来る「こんなもんだろ」という不確かな感覚で判断しています。

移動先の水の用意が出来たので最後にメダカを移します。

冬の間は種類関係なく一緒の容器で泳がせていましたが、春~秋は産卵・繁殖を考えているので種類ごとに容器を変えます。

ミユキ系。

マリンブルーの卵として購入、孵化させましたが、さすがにマリンブルーは産まれてきませんでした。

横から見ると1匹だけラメラメな個体を発見。この子の子供に期待しています。

三色系。

三色透明鱗の卵として購入、孵化させましたがご覧の通りの有様です。

1匹だけ3色透明鱗と呼んでもいいかなという個体がいて、しかも左右の目の色が異なるオッドアイです。オッドアイは遺伝するのかしら?

左の容器にミユキ、右の容器に三色。
選別の知識も選別眼も持ち合わせていないので、種類別にひとまとめで管理します。

昨年の初夏にご近所の愛好家さんから頂いたメダカです。一緒の容器で越冬していました。
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愛好家のオッチャン曰く、様々なメダカの選別漏れが掛け合わさった雑種とのこと。

「元をたどると凄い親ばかりなんだよ、なので優秀な遺伝子を持ってるはず。もしかしたら凄いのが産まれてくるかもしれないよ」

とのことでしたが、現在F1、F2あわせて2百匹くらい。そのほとんどが大したことありません。

そう簡単なものではないよねぇ。

ちなみに先日まだ3月だというのに早々と産卵したのはこの中の一匹。

この仔達はアサザ容器でボウフラハンターとして働いて貰います。今年は採卵はしない予定。


昨年の9月13日に越冬の準備を始めて、11月15日前後に水温が10℃を切るようになり餌切りをして越冬開始。

今年の3月4日に水温が10度を上回るようになり少しずつ給餌開始。3月29日には日中の水温が20度を超えていて1匹が産卵。3月30日に今回の作業を行い春を迎える準備が終わりました。

やり方は人によって色々だと思います。もっと手間を掛ける人もいるでしょうし、もっと簡単に済ませてるけど問題ないよという人もいます。

今回の作業でもバケツを放置して水温を合わせたり、アバウトではありますが水合わせのような手順を踏んでいますが、メダカは丈夫な魚ですので水温合わせも水合わせもしないでドボンと入れてしまってもよほどのことで無い限り大丈夫なんだと思います。

ではなんでこんな面倒なことをするかというと、「魚のため」とか「生き物を飼うなら当然」なんていう責任とかモラルの話で済ますことも出来るのですが、おそらくは自己満足なんだと思うんですよ。

こんなこともできる、こんなやり方もある。

そういった経験を積むことが結果として己の欲求を満たしているのでしょう。

もしくは

ここまでしたんだからきっと大丈夫。これだけやったんだから失敗しても悔いは無い。

そういった自分への言い訳なのかもしれません。

なのでこれからも自分が出来る範囲で、自分が満足できるところまでやっていこうと思いますし、やればいいんだと思います。

正解なんてメダカを飼う人によって異なるのでしょうから。


今回の作業に際してメダカの点呼を取り、越冬前と越冬後のメダカの数を比べてみたところプラマイゼロでした。

生存率100パーセント。1匹も脱落することなく冬を越してくれました。

既に産卵を始めている個体がいるように、メダカが元気に繁殖できる準備は今回で終わりました。

今年また新しい命を紡いで来年に繋いでいくために、やがて迎える冬を越すための準備をすぐに始めないといけません。

次は100匹単位の越冬で生存率100%を目指します。

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