繁殖水槽をサイズアップ

8リットルのプラケースからスタートした繁殖水槽。後に13リットルのプラケースにサイズアップして現在に至りますが、採卵数が増えてかなり過密になってきました。

アクアリウムを始めた頃にはなかなか納得できなかった「水量が少ないほど水質が安定しない説」も大小様々なサイズの水槽を維持するようになると「なるほど」と理解できるようになってきました。
水量が少ない小型水槽だと濾過も貧弱になりがちなので余計に不安定になりがちです。

13リットルプラケの繁殖水槽の濾過は小型のスポンジフィルターが2つという構成。底床はゴミ掃除をしやすいように薄く田砂を敷いてるだけです。水草は浮き草が少しとモスがモサモサ。
スポンジの大きさや記載している濾過の目安からは十分に濾過できる水量ではあるのですが、最近どうにも上手くいってない。どう上手くいってないかというと、採卵した卵がカビてしまうんです。

卵に水カビというのはメダカなどを繁殖させたことがある人なら経験したことがあるはず。未受精卵だとカビやすいのは仕方が無いのですが、受精卵でカビてしまうのは濾過が間に合ってなかったり水が滞っていたりというのが原因だと思っています。
そこで水量を増やして水質の安定を図るべく繁殖水槽のサイズアップを敢行しました。

まずは準備として採卵した卵を繁殖水槽以外の別の場所に隔離することからスタート。ハナビの場合、採卵から孵化~泳ぎ出すまで1週間くらいかかります。なので水槽を変更するタイミングで全ての稚魚が泳ぎだしていることが条件と考えると1週間前くらいからこの作業を始めないと間に合いません。
今回は親魚が入っている60cm水槽に生け簀を作ってそこで管理します。100均で買ってきた目の細かい魚すくい網の柄を折り曲げてこんな感じで水槽の縁に引っかけます。

ちなみに泳ぎ出す前の稚魚は水槽の壁や水草の根っこに張り付いて過ごします。文頭の画像が丁度その状態。
小さくて見えづらいのに加えて動かないで張り付いてるので見落としてしまうんですね。なので泳ぎだしてからじゃないと水槽の移動は出来ないんです。

網の中には新鮮な水が供給できるように少しばかり水流が当たるようにします。強い水流だと洗濯機状態になって卵や稚魚に負担がかかるので僅かな水流で。

網の中に採卵した卵を放り込んでいくと次々と産まれてきますので繁殖水槽の変更が終わるまでこの中で我慢して貰います
その間に繁殖水槽では1週間より前に採卵した卵から孵化した稚魚が泳ぎ出します。全部の稚魚が泳ぎだして張り付いている個体がいないことを確認したら新しい水槽を用意して水槽の水と生体を入れ替えて終了。
レイアウト用のアイテムとかは一切無い繁殖専用水槽なので入れ替え作業自体は本当に簡単、すぐに終わります。

新たな水槽は30×30×36cmのフレーム水槽。某店が閉店したときに店頭販売用として使われていた水槽が大量に売り出されたのですがその時にいくつか買っておいたうちの一つです。中古とはいえ1つ300円。
水量が一気に4倍近くになりましたが、いきなり満水にすると水質がかなり変わってしまうので時間を掛けて少しずつ水量を増やしていきます。

これで稚魚を100匹くらいまでは余裕で泳がせておけるようになりました。
100匹も育ててどうするかは考えていないんですが・・・。

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