コリドラス・パンダ ネット越しの親子

稚魚を育成しているネットが気になる親パンダの画像です。
スマホを持って近づいてしまったので1匹しか写っていませんが、実際は4~5匹が一斉にネットの底を突きまくります。

詳細を知らずに見ていると、まるで我が子の様子が気になり確かめているかのようなのですが、実際にはそんなセンチメンタルな話ではありません。
ネットの中には稚魚に与えたブラインシュリンプがワラワラと泳いでいて、親たちはそのブラインシュリンプのおこぼれに預かろうと寄ってきているわけです。

稚魚へのブライン投入とともに始まるこの行動、目には見えないネット越しのブラインシュリンプの存在をコリドラスはどうやって知るのでしょうね。
人間には何の匂いも感じないブラインシュリンプですが、口元に複数のヒゲを持つコリドラスはその嗅覚で文字通り「嗅ぎ付ける」のでしょうか。

そういえば赤虫を投入する際も水槽の隅から隅までダッシュで駆けつけたりしますから、その立派なヒゲはお飾りでは無く感度抜群のセンサーなのでしょうね。

未受精卵の割合が多くなっているコリドラス・パンダですが、産卵回数自体は以前より増えているので少しずつですが稚魚が孵っています。

サテライトや隔離ケース・茶こし・稚魚専用水槽など今まで長いこと試行錯誤しながら稚魚の育成をしてきましたが、最近は専ら「スドーのフローティングネット」を使っています。
Amazonなんかではさんざんな評価のようですが、まぁ造りが華奢なのは実物を見ればすぐに分かることですし値段相応かな。縫製されていなくて穴が空いていたなんてのは完全な欠陥ではありますが、そんな大きな穴なら使う前に気付けば問題なし。

生体を傷つけない素材の柔らかさ、ブラインシュリンプが漏れ出さない&最低限の通水性を両立した目の細かさ、お値段の手頃さ、メンテが楽、などなどメリットは多々ありまして、特に目の細かさがお気に入り。
茶こしのような目の粗いものは通水性は抜群なのですがブラインシュリンプや粉餌が漏れ出してしまったり、エビが取り付いてツマツマしているうちに稚魚まで食べられてしまうことも度々ありました。

文頭で書きましたように、コリドラスの親や他の小型魚がネットの外に群がったりしているので多少はブラインが漏れ出してはいるのでしょうが、今まで使ってきた茶こし・ネット類や隔離ケースと比べると漏れ出す量は格段に減って稚魚への給餌効率が上がった気がしています。成長が早い気がするんです。
また、外側でエビがツマツマしても中の稚魚へは届かないようでダメージは受けていない模様。

気になる点があるとすれば浮力が若干弱いこと。

孵化後10日くらい経って遊泳力が高くなってきた稚魚はコリドラスの本領を発揮してネットの中を泳ぎまくったりするのですが、ネットの縁と水面がほぼ同じ高さのため勢い余って外の世界(水槽内)に飛び出してしまうことがあります。
まぁそこまで育っていれば外の世界に飛び出しても問題は無いと思うのですが、出来ることなら骨格が形成される稚魚のあいだは人の手で給餌してしっかりと栄養を付けさせてあげたいところです。
(浮力の問題は商品に同梱させている追加浮材を使用することで改善できます。)

現在は孵化後10日目の稚魚が2匹、4日目の稚魚が7匹、そろそろ孵化しそうな卵が2個入っています。

どれだけ生き残ってくれるのか、生き長らえさせてあげられるか、頑張って育ててみたいと思います。

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